香りの力で心と体をととのえる 更年期の不調に寄り添うアロマのすすめ

40代

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香りの力で心と体をやさしくととのえる

40代後半から50代にかけて、女性の体はホルモンバランスの変化によってさまざまな不調を感じやすくなります。頭が重い、気分が落ち込みやすい、眠りが浅い、汗をかきやすいなど、人によって現れ方はさまざまです。そんな更年期を少しでも快適に過ごすために、心と体の両方からアプローチできる方法のひとつが「アロマテラピー」です。

アロマは、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を使い、香りの力でリラックスや気分転換を促す自然療法。香りを嗅ぐことで、自律神経や感情をつかさどる脳の「大脳辺縁系」に働きかけ、穏やかな気持ちをサポートしてくれます。

難しい知識や特別な道具は必要ありません。お湯を入れたカップに数滴たらしたり、ハンカチに含ませて深呼吸したりと、手軽に始めることができます。ここでは、更年期の主な症状に合わせておすすめのアロマを紹介していきます。

更年期に起こりやすい主な不調とアロマの選び方

1. 気分の落ち込み・イライラには「ラベンダー」や「ベルガモット」

ホルモンバランスの乱れは、感情の浮き沈みを起こしやすくします。ちょっとしたことでイライラしたり、何もないのに涙が出たりすることもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、心をやさしく包み込むような香りのアロマです。

「ラベンダー」は、穏やかなフローラル系の香りで、気持ちを落ち着かせたいときにぴったり。就寝前のリラックスタイムにも向いています。また、「ベルガモット」は柑橘系の中でも柔らかく上品な香りで、心を明るくリフレッシュさせてくれます。

ティッシュやコットンに1〜2滴垂らして深呼吸したり、アロマディフューザーで香りを部屋に広げたりするだけで、ふわっと気分が軽くなるでしょう。

2. 眠れない夜には「スイートオレンジ」や「ゼラニウム」

眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりするのも更年期によくある症状です。寝る前にリラックスできる香りを取り入れることで、心身をゆるめ、穏やかな眠りへと導きやすくなります。

「スイートオレンジ」は、果実を思わせる甘くやさしい香りで、気持ちを明るく穏やかにしてくれます。「ゼラニウム」は女性に人気の香りで、気分のバランスを整えるのに役立ちます。どちらも寝室で香らせるのにおすすめの精油です。

使い方は簡単。お湯を入れたマグカップに精油を1〜2滴垂らし、ベッドサイドに置くだけ。湯気とともに広がる香りが、自然と心を落ち着かせてくれます。

3. ホットフラッシュやのぼせには「ペパーミント」や「クラリセージ」

更年期の代表的な症状のひとつが「ホットフラッシュ」。急に顔や首が熱くなり、汗が出るあの不快感に悩む方も多いでしょう。そんなときは、清涼感のある香りでリフレッシュするのがおすすめです。

「ペパーミント」は、すっとした清涼感で気分をリセットしてくれます。外出時には、ティッシュに1滴垂らして持ち歩き、暑さを感じたときに香りを吸い込むとスッキリします。「クラリセージ」は、ややハーブ調で深みのある香り。気持ちの揺らぎをサポートしつつ、ゆったりと落ち着いた時間を作るのに適しています。

なお、精油を肌につける場合は、必ず植物オイルなどで薄めてから使用するようにしましょう。香りだけを楽しむ場合は、アロマストーンやディフューザーを使うと安全です。

更年期の不調をやわらげるアロマ活用法

1. 香りを生活に取り入れるコツ

アロマを上手に取り入れるコツは、「気負わず、できるタイミングで使う」こと。 毎日決まった時間にアロマを焚くのではなく、気分が落ち着かないとき、疲れを感じたときに香りをプラスするだけでも十分です。

朝は気持ちを前向きにする柑橘系、夜は心を落ち着かせるフローラル系と、時間帯に合わせて香りを使い分けるのもおすすめ。 香りは「今の自分に必要なバランス」を取り戻すサポートをしてくれます。

2. 朝のスタートにおすすめのアロマ

朝は、前日の疲れや気分をリセットし、新しい一日を心地よく始めたい時間。 そんな朝におすすめのアロマは、「グレープフルーツ」や「レモン」などの柑橘系。 爽やかで軽やかな香りが、頭をすっきりさせてくれます。

また、気持ちを落ち着かせつつ、やる気を引き出したいときには「ローズマリー」もおすすめです。 集中力を高めたい朝のデスクワークや家事の前に、アロマストーンやティッシュに1〜2滴垂らして香りを吸い込むだけで、自然とエネルギーが湧いてきます。

3. 日中の気分転換におすすめの香り

日中の疲れや倦怠感を感じたときには、「ペパーミント」や「ユーカリ」の香りでリフレッシュ。 すっきりとした清涼感が、気分をリセットしてくれます。

特に、更年期によるホットフラッシュやのぼせを感じやすい方には、ペパーミントの香りが役立ちます。 マスクの内側やハンカチに1滴たらしておくと、外出先でも香りの効果を感じやすいでしょう。

また、疲れがたまって集中できないときには「レモングラス」もおすすめ。 軽やかで草のような香りが気分を引き締め、仕事や家事のモチベーションを整えてくれます。

4. 夜のリラックスタイムにおすすめの香り

一日の終わりには、心と体をゆるめる香りを。 「ラベンダー」「ゼラニウム」「イランイラン」などのフローラル系は、緊張した心をほぐしてくれます。

おすすめの使い方は、寝る前の「アロマバス」または「足湯」。 洗面器にお湯をはり、精油を2〜3滴たらして足を浸すだけで、ゆるやかに体が温まり、香りが自然と広がります。 湯気に包まれながら深呼吸することで、一日の疲れを静かにリセットできます。

寝室では、ディフューザーを使う代わりに「アロマストーン」や「ハンカチ」を使うと安心。 火を使わず、ほのかに香る程度がちょうどよいリラックス効果をもたらします。

5. 不安や気分の波があるときには

更年期は、理由のない不安や孤独感に悩む方も少なくありません。 そんなときは、「フランキンセンス」や「サンダルウッド」のような深みのある香りを試してみましょう。 呼吸が自然と深くなり、心が少しずつ落ち着いていきます。

静かな時間に、香りを感じながら日記をつけたり、ゆったり音楽を聴いたりするのもおすすめです。 「香り × 自分を見つめる時間」が、心のバランスを整える小さな習慣になります。

アロマを安全に使うためのポイントと、自分に合う香りの見つけ方

1. アロマを安全に使うための基本ルール

精油は植物の成分を凝縮したもの。自然由来とはいえ、とても濃度が高いため、使い方には注意が必要です。 香りを楽しむだけなら問題ありませんが、肌に触れる場合は必ず「キャリアオイル(植物油)」で薄めましょう。 ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどに、精油1〜2滴を混ぜて使用すると安心です。

また、ペパーミントやユーカリなど刺激の強い精油は、目の周りを避け、直接肌につけないようにしましょう。 妊娠中や授乳中の方、持病のある方は使用前に医師や専門家に相談することをおすすめします。 アロマを安全に使うためのキーワードは「少量・短時間・心地よく」。 無理に長時間使うのではなく、“ちょうどいい心地よさ”を感じる範囲で取り入れることが大切です。

2. 香りは「その日の自分」が選ぶ

同じ香りでも、日によって「心地よく感じる日」と「そうでもない日」があります。 それは体調や気分、ホルモンバランスによって、香りの感じ方が変わるからです。 その日の自分が自然に惹かれる香りこそ、今の心身に合った香りといえます。

香りを選ぶときは、まず1〜2滴をティッシュに垂らして深呼吸してみましょう。 「落ち着く」「気分が明るくなる」「呼吸が深くなる」と感じた香りを生活に取り入れてみてください。 無理に“効能”を重視せず、直感的に好きな香りを選ぶのがアロマを長く楽しむコツです。

3. 自分だけのブレンドを楽しむ

慣れてきたら、精油を2〜3種類ブレンドしてみましょう。 たとえば、心を落ち着かせたいときは「ラベンダー+ゼラニウム」、 前向きな気分になりたいときは「ベルガモット+スイートオレンジ」など、香りの組み合わせを変えると楽しみが広がります。

ブレンドのコツは、「ベース」「ミドル」「トップ」の3つの香りのバランス。 トップ(柑橘系)で軽やかさを出し、ミドル(フローラル系)で温かみをプラス、ベース(樹木系)で深みを出すと、香りに奥行きが生まれます。 難しく考えず、「今日はどんな香りに包まれたい?」という気持ちを大切にしてみてください。

4. 日常の中で香りを育てる

アロマは、特別なときだけでなく、毎日の小さな習慣として使うのがおすすめです。 朝の身支度のときに柑橘の香りを、昼休みにハーブの香りを、夜のリラックスタイムに花の香りを取り入れるだけで、 1日のリズムが穏やかに整っていきます。

お気に入りの香りを見つけたら、アロマスプレーやロールオンを手作りして持ち歩くのも楽しい方法。 香りは目に見えませんが、心にそっと寄り添い、日々の生活を穏やかに彩ってくれます。

5. まとめ 〜香りとともに、自分をやさしくととのえる〜

更年期は、心と体の変化が大きい時期。 そんな時期だからこそ、自分をいたわり、無理せず過ごすことが大切です。 アロマの香りは、頑張りすぎてしまう毎日に“ひと息つく時間”をもたらしてくれます。

香りを吸い込んで深呼吸するだけで、少しだけ気分が軽くなる。 そんな小さな積み重ねが、心身のバランスをやさしく整える第一歩になります。 今日もあなたのそばに、心地よい香りがありますように。